ドイツでネコを飼う〜我が家のVierpfote WG Partnerのご紹介〜

ドイツでネコを飼う〜我が家のVierpfote WG Partnerのご紹介〜

ドイツでネコと出会う方法、ネコの家族を迎える方法を筆者の経験談と愛猫の紹介記事になります。

みなさま、こんにちは。フォトグラファーのYuko.N.Sです。
本日のテーマは“ドイツでネコを飼う〜我が家のVierpfote WG Partnerのご紹介〜”です。

はじめに

我が家には、かわいい3匹の猫がいます。幼い頃から猫とともに暮らし、成長した筆者にとって、彼らはかけがえのない家族です。

猫や犬を家族として迎えたくても、海外で生活していると、日本とは事情が違うことや分からないことがたくさんあり、躊躇される方もいらっしゃると思います。愛猫を通して、そもそもどうやって猫と出会ったのか、ごはんや病院事情、日本へ完全帰国の際のヒントなどをお届けできたらと思います。

我が家の猫たち

アリア・ルイーゼ

我が家の長女、アリアちゃんはたいへん頭が良く、自分の名前はもちろん、「ごはん」など単語を理解することができます。まんまるなかわいいお目めと、特徴的な美しい柄を持つ、才色兼備にゃんです。

Rassen / 種類EKH / ヨーロッパショートヘア
Geschlecht / 性別Weiblich / メス
Geburtstag / お誕生日10.03.2020
Farbe / カラーgetiegert / キジトラ

以前Sippoストーリーさんにアリアちゃんをご紹介していただきました。よろしければご覧ください。

我が家の次女、雨ちゃんはのんびりとした性格ですが、お気に入りのおもちゃを出してあげると豹変!ミーアキャットのように直立して遊ぶ、とてもコミカルな猫です。体格の良さからか、ワールドワイドでオスに間違われるボーイッシュにゃんです。

Rassen / 種類Mainecoon x Siberian / メインクーン x サイベリアン
Geschlecht / 性別Weiblich / メス
Geburtstag / お誕生日20.08.2020
Farbe / カラーGrau / グレー

コモ

我が家の末っ子長男、コモくんは7月に我が家へ引っ越してきました。非常にアグレッシブな反面、甘えん坊にゃん、筆者にとって初めての牡猫です。コモくんがどんな猫に成長するか、成長が楽しみです。

Rassen / 種類Ragdoll / ラグドール
Geschlecht / 性別Männlich / オス
Geburtstag / お誕生日08.04.2021
Farbe / カラーBlue Mitted / ブルーミテッド

猫を家族に迎える方法

ドイツでは、動物愛護法 (Das Tierschutzgesetz § 11 / TierSchG)により、生態販売をしているペットショップはほとんどありません。野良猫を拾う、知り合いからもらう、など以外で動物を家族として迎える方法は3つあります。

民間の動物保護協会が運営するTierheim(ティアハイム / 保護施設)からの譲渡

ドイツには500を超える動物保護教会が運営する保護施設があります。飼い主が亡くなったり、何らかの事情で飼えなくなった多種多様な動物がTierheimに保護されています。保護施設と言っても、Berlin Tierheimは16ヘクタール(サッカー場22面分の広さ!)の広大な面積を持ち、大きな猫用ハウスが4つ、大きな犬用ハウスが6つ、小動物用ハウス、鳥用ハウス、そして放し飼いの猫用の大きな囲いがあります。また、ブタ、ヤギ、ヒツジ、ガチョウ、ニワトリなどの農場動物を対象としたファームや、爬虫類、サルなどのエキゾチック・ステーションもあるようです。

 私たちが猫を家族として迎えたいと考えたとき、まず浮かんだのはTierheimからの譲渡でした。しかし、同じ時期に猫を家族に迎えた知人の話や、インターネットで調べたところ、私たちにとっては条件が厳しいものでした。例えば、多頭飼いマスト(アリアちゃんを飼い始めた頃は、多頭飼いは全く考えていませんでした)、自宅の広さ、お庭に出してあげないといけない、、、、など、日本で猫を飼っていた経験のある身としては、ハードルが高かったため、Tierheimからの譲渡は諦めることとなりました。

ブリーダーから購入

もし特定の種類の猫(たとえばブリティッシュショートヘアなど)を家族として迎えたい場合、ブリーダーから直接購入することが可能です。私たちはTierheimの次にブリーダーから猫を家族として迎えようと考えましたが、ここでも撃沈しました。

私たちがブリーダーに連絡したときはロックダウン中ということもあり、最初に「気になっている子猫がいるからリザーブしたい。ロックダウンが明けたら、一度子猫に会いに行きたい」とメッセージを送りました。するとすぐにブリーダーから「お問い合わせありがとうございます。そうしましょう、リザーブにしておきますね。日程はロックダウン後に決めましょう」と、返答をいただきました。


ところが3週間後、「私たちは喜ばしいことに子猫にとって、最良の引越し先を見つけることができました。」と突然ブリーダーから連絡を受け、正直、何がどうなっているのか全く理解できませんでした。


ドイツのブリーダーは基本的に立場が強く、購入を希望しても、販売する相手を選ぶブリーダーがいます。私たちが連絡したブリーダーはキャットショーに頻繁に出場し、歴代にチャンピオン猫を多く輩出しているキャッテリーで、まさに“販売する相手を選ぶ”ブリーダーでした。彼らの場合、すぐに契約を結ぶのではなく、一度リザーブのステータスにし、最終的にブリーダーにとって“良い人”に販売(たとえば他のブリーダー)する方法をとっている、と感じました。他にもTierheimと同様に多頭飼いマストの条件があるブリーダーもいますし、様々な考えをもったブリーダーがいますが、私たちはここでブリーダーアレルギーになりました(汗)。

Kleinanzeigenで探す

最終的に私たちがアリアちゃん、雨ちゃん、コモくんと出会ったのはKleinanzeigenでした。Kleinanzeigen(直訳・小さな広告)とは一般の方が不用品などを出品、販売、購入できるプラットホームです。日本のメルカリやヤフーオークションを想像していただけると、どんなものか分かりやすいと思います。中でもeBay Kleinanzeigenがドイツでは有名で、家具、衣服、日用雑貨から、なんと猫や犬まで売っています。Kleinanzeigenは基本的に購入者が販売者のところへ直接訪問し、その場で支払い、持ち帰るケースが多く(ただし動物の場合は動物愛護法により、12週を超えた個体のみがすぐに持ち帰ることが可能)、もちろん訪問したから必ず購入しないといけないわけではありません。

田舎で生まれた子猫が出品されたり(アリアちゃんのケース)、一般家庭で生まれた子猫(雨ちゃんのケース)、またブリーダーが繁殖した子猫が出品されたり(コモくんのケース)、繁殖期には様々な子猫が販売されます。アリアちゃん、雨ちゃんのときは、連絡した日に訪問し、その場で引き取りました。それほどスピード感があるのがKleinanzeigenの特徴だと思います(コモくんのときは、出品された生後7週ごろに一度会い行き、約5週間後の生後12週に成長したタイミングで引き取りに行きました)。

今日のドイツ語

-e, Pfote(-n)動物の足
-e, Katze(-n)猫、雌猫
-r, Kater(-)牡猫
-s, Tier(-e)動物
-e, Rasse(-n)品種、種族
-s, Geschlecht(-er)性別
-r, Geburtstag(-e)お誕生日
-s, Tierschutzgesetz(-e)動物愛護法
-s, Tierheim(-e)保護施設
-r, WG Partner(-)ルームメイト

いかがでしたでしょうか。ベルリンで素敵なVierpfote WG Partner(4本足の同居人)と出会えるきっかけになったら嬉しいです。次回の「Katze / ネコ」カテゴリーでは、こちらのキャットフードをご紹介させていただく予定です。ご愛読、ありがとうございました!