みなさま、こんにちは。 ドイツ、ベルリン在住のフォトグラファー、Yuko.N.Sです。いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
本日のテーマは「【ベルリン出産レポ】ドイツの産院でのリアル|陣痛から無痛分娩、誕生まで」です。
ドイツで迎えた、私たち夫婦にとって初めての出産。 ドラマで見るような「いきんで3回でポンッと生まれる!」なんて華やかな展開はもちろんなく(笑)、現実は出産までとにかく長く、そして壮絶なものでした。
終わりの見えない時間の中で、「これで合っているのかな?」と自分の体と向き合い、気持ちを調整しながら、一歩ずつ前に進んでいくような感覚。今回は、そんな出産当日の流れを時系列で詳しくご紹介します。これからドイツで出産を控えている方の参考になれば嬉しいです。
予定日の1週間前、突然の「おしるし」
それは、出産予定日のちょうど1週間前の朝のことでした。 突然の出血。いわゆる「おしるし」です。
特に痛みはなかったので、その日は夕方まで自宅でゆっくりと過ごしていました。この時はまだ、本当の「始まり」がその48時間後になるとは予想もしていませんでした。
徐々に強まる陣痛。夜の産院へ
おしるしがあった日の夕方ごろから、生理痛のような重い痛みが約10分おきにやってくるようになりました。 「これが陣痛…?」 徐々に増していく痛みに不安が募り、21時ごろに産院へ電話をしました。
用意していた入院バッグを抱え、タクシーで夜のベルリンを病院へ。まだ街に静けさが広がり始める22時ごろに到着しました。
一度、自宅へ戻ることに
病院到着後、すぐに CTG(分娩監視装置)で赤ちゃんの状態を確認。 しかし、チェックの結果「今すぐ出産」というレベルの兆候ではないとの判断。なんと、一度帰宅することになったのです。
家に戻ったものの、微弱な陣痛は続いています。ほとんど眠れないまま、痛みに耐える長い夜を過ごしました。
翌朝、再びの病院。そしてPDA(無痛分娩)の選択
一睡もできないまま朝を迎えましたが、陣痛のペースは相変わらず。 少しでもお産が進むようにと、家の中に差し込む光を感じながら、ひたすら歩き続けました。
夕方になり、夫が握ってくれたおにぎりを手に、再び病院へ。 内診の結果、子宮口は4cm。「そのまま分娩室へ行きましょう」と言われた時の安堵感は今でも忘れられません。
「これ以上痛くなる前に…」と、私は迷わず PDA(無痛分娩)を希望しました。 ドイツでは事前に同意書にサインしておくのが一般的です。採血後、すぐに処置をしてもらうと、あんなに苦しんでいた痛みがすーっと引いていきました。
そのまま分娩台の上で、約1時間半の深い眠りに。体力を回復させる貴重な時間となりました。
いよいよ出産の時。助産師さんの言葉に支えられて
夜中の3時半、子宮口がついに全開に。 分娩台で少し眠り、起きてからのんきにおにぎりを食べていた私は、「え、これから本当に出産?どうやっていきむの?」と少し混乱してしまいました(笑)。
PDAの麻酔を少し弱めてもらい、陣痛の波を感じながらいきみの練習が始まります。 最初はうまくいかず焦りましたが、助産師さんから力強いアドバイスをいただきました。
「声を出さずに、口を閉じて、すべての空気を下に出すイメージで!」
体勢を何度も変え、なかなか進まない時間に「もうダメかもしれない…」と夫に弱音を吐いたこともありました。でも、最後は助産師さんたちと夫、チーム全員で声を掛け合い、全力でいきみ、お腹を押してもらい――。
ついに、私たちの第一子が誕生しました。
赤ちゃんのぬくもり。Haut zu Haut(肌と肌のふれあい)
誕生してすぐ、タオルに包まれた小さな我が子が私の胸の上にやってきました。 そのまま初めての授乳。2時間ほど、ただただ抱っこをして過ごしました。
ドイツで大切にされている Haut zu Haut(ハウト・ツー・ハウト/肌と肌のふれあい)の時間をたっぷりと取り、心が満たされていくのを感じました。
夜中に始まったお産は、気がついたら朝になっていました。 窓から柔らかく差し込む朝日に見送られながら、私たちは家族3人で静かに Familienbettzimmer(家族部屋)へと移動しました。
今日のドイツ語
- die Wehe(陣痛/ヴェーエ)
- Die Wehen kommen alle 5 Minuten.(陣痛が5分おきに来ています)
- der Bauch(お腹/バオホ)
- Mein Bauch spannt sich.(お腹が張っています)
- die Blutung(出血/ブルートゥング)
- Ich habe eine Blutung.(出血しています)
- die Fruchtblase(卵膜・羊膜/フルフトブラーゼ)
- Die Fruchtblase ist geplatzt.(破水しました)
- die Geburt(出産/ゲブールト)
- Die Geburt beginnt.(出産が始まります)
まとめ
ドイツでの出産は、言葉の壁や文化の違いなど不安も多いですが、プロフェッショナルな助産師さんや夫のサポートのおかげで、一生忘れられない経験となりました。
今はまだ体が大変な方も、その先には愛おしい時間が待っています。この記事が、どなたかの力になれば幸いです。
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