【ドイツで出産】妊娠13週目の出生前診断。NT検査の流れと費用、体験レポート

みなさま、こんにちは。 ドイツ、ベルリン在住のフォトグラファー、Yuko.N.Sです。いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

本日のテーマは“【ドイツで出産】出生前診断〜妊娠13週目・NT検査編〜”です。

ドイツでの妊娠生活、日本とは異なるシステムや言葉の壁に戸惑うことも多いですよね。私自身もその一人でした。今回は、妊娠13週目に行った「NT検査」について、予約方法や当日の様子、そして気になる費用や検査結果の読み方まで、私の体験を詳しくシェアしたいと思います。

NT Messung(NT検査)とは?

NT Messung(エヌ・テー・メッスング)とは、Nackentransparenzmessung(首の透明性の測定)の略称です。日本語でもそのまま「NT検査」と呼ばれます。

簡単に説明すると、超音波で赤ちゃんを観察した際に確認できる「首の後ろのむくみ(浮腫)=NT」を測定する検査のことです。

NTは正常な赤ちゃんにも見られますが、この厚みが増すと、染色体異常や心臓病、腎臓病などのリスクが高くなると考えられています。この数値を元に、ダウン症(21トリソミー)や18トリソミー、13トリソミーに罹患しているリスクの確率を算出します。

受診までのステップ:紹介状と専門医の予約

ここで大切なポイントがあります。ドイツでは、通常の婦人科(Gynäkologie)でNT検査を受けることはできません。

検査を希望する場合は、まずかかりつけの婦人科の先生に相談し、**Pränataldiagnostik(出生前診断の専門医)**への紹介状(Überweisung / ウーバーヴァイズング)を書いてもらう必要があります。その紹介状を持って、自分自身で専門のクリニックに予約を入れるという流れになります。

私の場合も、先生から「こんな検査もあるよ」と紹介を受け、紹介状をいただいてから自分で予約を進めました。母体に負担がかからないエコー検査であること、そして「事前に知ることで準備ができる」と考え、受診を決めました。

病院紹介 〜オンライン予約とスケジュール管理〜

私たちが紹介状を持って予約したのは、Pränataldiagnostikの専門クリニックです。

同時期に出産予定の友人からも「あそこの病院は良かったよ」と聞き、安心して予約しました。実際に訪れてみると、とても綺麗で、待合室の椅子も座り心地が良く、リラックスできる空間でした。

いつ予約すればいいの?
検査項目によって最適な時期が異なります。病院のサイトにある「Terminrechner(テアミーン・レヒナー / 予約計算機)」が非常に便利でした。出産予定日を入力するだけで、受けるべき検査のスケジュールを提示してくれます。

ベルリンの専門医は予約が埋まりやすいため、紹介状をもらったら速やかに、できれば妊娠が分かった時点の早い段階で枠を確保することをおすすめします。

当日の健診レポート:てんやわんやの問診票

いよいよ健診当日。クリニックの入り口は先生ごとに分かれていることがあるので注意が必要です。

受付を済ませると、初診のための問診票を渡されました。婦人科の時よりも項目が多く、医療用語がたっっっっっっく算並んでいて、夫と二人で頭を抱えながら記入しました。

結局、名前を呼ばれるまでに書き終わらず、先生から「こことここだけとりあえずチェックして!」と優先順位をつけてもらいました。内容は、「検査の理解」「もしリスクが見つかった場合の意向」「主治医への結果共有」など、とても重要なものでした。

💡 Tipp: 予約時間=診察開始というスムーズな運営だったので、問診票を丁寧に読む時間を確保するためにも、30分前には病院に到着しておくのがベストです。

検査開始!初めての経腹エコーに感動

これまでの婦人科検診は経膣エコーでしたが、今回は初めての経腹エコーでした。お腹にひんやりしたジェルを塗られ、モニターに映し出された我が子の姿。

先生の「Alles in Ordnung(アレス・イン・オアドヌング / すべて順調ですよ)」という言葉を聞いた瞬間、張り詰めていた緊張がふっと解けるのを感じました。初めて聞いた力強い心臓の音は、今も耳に残っています。

場合によってはこの検査で性別も分かるそうです(経験豊かな先生だと、骨格で分かってしまうんだとか!)。私たちの場合は、残念ながらこの時点では分かりませんでした。

検査費用について

ドイツでの出生前診断は、基本的には自費診療(IGeL)となることが多いのですが、私の場合、先ほどお話ししたかかりつけ医からの紹介状があったことと、加入している保険の関係で、今回の検査費用はかかりませんでした。

保険の種類や、妊婦さんの年齢・状況によってカバーされる範囲が異なるため、事前にご自身の保険や先生に確認してみることをおすすめします。

診断結果(Befund)の略字を読み解く

エコー後には、詳細なBefund(ベフント / 診断結果)が渡されます。ドイツ語の専門用語や略字ばかりで難しいので、主な項目を整理しました。

  • SSL (Scheitel-Steiß-Länge):頭からお尻までの長さ
  • NT (Nackentransparenz):首の後ろの浮腫
  • Nasenbein:鼻骨測定。鼻の高さや形成を確認します。
  • BPD (Biparietal Diameter):胎児の頭部の横幅
  • FOD (Fronto-Occipitaler Durchmesser):前頭後頭径。額から後頭部までの長さ。
  • KU (Kopfumfang):頭囲(頭の周りの長さ)
  • AU (Abdomenumfang):腹囲。肝臓の状態や栄養状態の指標になります。
  • Femur:大腿骨(太ももの骨)の長さ

最後には次のステップであるFeindiagnostik(ファイン・ディアグノスティーク / 精密検査)の予約も行いました。検査後は、エコー写真や動画をメールで送ってくれるサービスもあり、家でゆっくり見返せるのが嬉しかったです。

今日のドイツ語

  • -e, Messung (-en) 測定
  • -r, Nacken (-) 首筋、うなじ
  • -e, Diagnostik (-) 診断
  • -r, Rechner (-) 計算機
  • -r, Befund (-e) 診断結果
  • -s, Herz (-en) 心臓
  • -e, Nase (-n) 鼻
  • -r, Kopf (Köpfen) 頭
  • -e, Umfang (Umfänge) 周囲の長さ
  • fein 細かい、繊細な

まとめ:私たちがNT検査を受けた理由

今回、私たちが出生前診断を受けた最大の理由は、「備えあれば憂いなし」という考えからです。

もし赤ちゃんに何かしらのサポートが必要な場合、生まれてから慌てるのではなく、事前にその特性に合った大学病院を選んだり、ベルリンの福祉サービスや幼稚園のリサーチをしたりと、出産前にできる準備があります。心構えができるだけでも、大きな違いがあると感じました。

通常の婦人科ではなく、自ら専門医を予約して受診するというハードルはありますが、母国語ではないドイツ語環境だからこそ、専門家から直接「今」の状態を聞けたことは、何物にも代えがたい安心感に繋がりました。

これから検査を控えているみなさま、不安な気持ちはみんな同じです。でも、今の医療と専門家を信じて、リラックスして臨んでくださいね。

次回の「Schwangerschaft / 妊娠」カテゴリーでは、大切なパートナーとなるHebamme (ヘバメ / 助産師さん)探しの内容をご紹介いたします。本日もご愛読、ありがとうございました。


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